白〜忘れられない記憶〜












春稀が目覚めて二週間後位の事。






『駄目だ………もう一度、春稀博士にプログラムを作ってもらわないと…実験体が……』






偶然通り掛かった、研究者の中でも上の方の人間の部屋から、声が聞こえてきた。




『なら………』


部屋の主の研究者だけでなく、女の声も聞こえた。








私は、この女を許さない。











『…また生き返らせたら如何です?記憶を戻して。』



…生き返らせる?




また、春稀を壊すの?


そこまでして、実験を続けるの?



『そうか!!!なら、今すぐに彼女に頼まなければ!!』










あぁ…全て夢ならいいのに。