だけど、実験は止む事はないから、実験体が次々と死んでゆく。 研究者達も、頭を抱え始めていた。 『目が覚めた!!!』 そして、丁度…春稀は今日、目が覚めた。 春稀と話したらしい研究者に、様子を聞くと 『記憶は全く無いようだ。』 と、無表情で言った。 ………忘れたのは、記憶だけじゃない。 …自らの…………… いや、あれは…そうとは言わないのかもしれない。 そして、この日を境に…… 急速に歯車は狂い始めた―――