『い、今すぐ作業に取り掛かれ!!』
あぁ…私も堕ちてしまった。
でも、これでいいんだ。
春稀は、生き返る。
でも何故殺された?
「……すみません。春稀博士は何故…」
『他の研究所の人間に殺された。クローンなんて、馬鹿げてる…と。』
私の問い掛けを最後まで聞かずに、研究者は淡々と答えた。
やっぱり。
最初に思った事はそれだった。
そして、私はある事に気がついた。
「生き返らせても…また同じ事をすれば、また殺される。」
だって、相手は春稀がクローンを作る事を嫌がっているんでしょう?
記憶があれば、また春稀はクローンを作るのだから、生き返らせる意味がない。


