白〜忘れられない記憶〜









「春稀!!!」


部屋の扉を開けると、血まみれで横たわっている春稀がいた。

目には光が宿ってない。



研究者達はざわめいている。

春稀……春稀…春稀!!



皆、どうしようかと頭を抱えていた時、私の頭にあの言葉が浮かんだ。


『死体は交換される』




でも、これでいいの?

更に堕ちてしまうよ?


もう一人の私が問い掛ける。
















「死体は交換される……」

私は周りに聞こえるように言った。


その言葉に、研究者達は反応し、またざわめいた。

『そうだ……クローンを作ればいいじゃないか!!』


『プログラムは、予備に春稀博士が作ってあるのが残ってるわ!!』