それから、また、一ヶ月程経った。 「……………」 目を覚ますと、日が照っている頃だった。 ……眠い。 主に夜中に活動するから、昼間はかなり眠い。 いつもなら、目が覚めても、また寝はじめるのに、今日は胸騒ぎがした。 とにかく、今日は暫く起きていてみよう。 バン……と、勢いよく扉が開いた。 『は、春稀博士が………』 「っ!!」 言葉を最後まで聞かずに春稀の部屋へと走り出した。 部屋にいるかどうかも分からない。 でも、気がついたら体が動いていた。