【黄昏の記憶】~ファースト・キスは封印の味~


やっぱりこいつは、絶対、晃ちゃんなんかじゃないっ!


そりゃあ晃ちゃんは、玲子ちゃんに言われるまでもなく『女好き』で好みの子にはモーションかけまくりな所はあるけど、


私にはいつだって、楽しくて優しくて、頼りになる理想のお兄ちゃんだった。


こんなデリカシーのかけらも持っていないスットコドッコイとは全然違う!


「ふぅん。そっちの俺は意外と不器用なんだなぁ」


「ちょっ、ちょっと、勝手に心を読まないでよっ! マナー違反なんでしょっ!」


「だーかーらー、お前の思考ってダダもれなんだって。読もうとしなくても全開で伝わってくるの。もっとも、わざわざ力を使わなくても、表情を見てれば考えてることなんか、面白いくらいに丸わかりだけどなー」


むうっ。


何だか、ものすごくバカにされている気がする。