胸の奥が締め付けられるような、
晃一郎に対するこの気持ちはたぶん、恋なのだろう。
信じられないけど、悔しいけど、否定できない確かな想い。
でも。
「……うん。やっぱり」
出来ない、と優花は頭を振った。
彼女の存在を知り、晃一郎にこのことを話そうと優花が言った時、彼女それを、頑として拒んだ。
いつ消えてしまうかも分からない、見ることの、感じることのできない自分の存在を明かした所で、いらぬ痛みを背負わせることにしかならないからと。
そして、今も、こうして晃一郎の傍らに在る彼女。
根本が同じだから、よくわかる。
どんな思いで彼女が、優花にそれを問うのかを。
それを知っていて、晃一郎の手を取ることは優花にはできない。
「ごめんね」
『そっか、残念……。今回は、せっかく晃一郎が素直な反応してるから、いけると思ったんでけどなぁ』
そう言って、彼女は少女めいた仕草で唇を尖らせる。



