【黄昏の記憶】~ファースト・キスは封印の味~



そして、優花があの世界に引き寄せられる一年前。


あの世界の優花は『ガーディアンを内側から突き崩す為の駒』に仕立てる目的でグリードに狙われ、それを拒み、戦いの中で命を落としていた。


共に行動していた、恋人である晃一郎の目の前で。


それが、公的には『政府要人を狙ったテロに巻き込まれた事故死』となっている如月優花の、死の真実。


彼女の魂に導かれ命を救われた優花は、否応なくその熾烈な戦いに巻き込まれて行き、その過程で自分の中に眠っていた『力』に目覚めた。


あらゆる超能力を吸収し相手を無力化し、その力を自分のものとする事の出来る最強の能力『ゴッド・ハンド』。


神の手と呼ばれるその力の発現によって、グリードは壊滅した。


したはずだったのに。


その残党が、この世界に紛れ込んできた。


『優花の力』を使って、この世界に再び混乱の種を蒔くために。