【黄昏の記憶】~ファースト・キスは封印の味~

小柄で細身の体躯。


少し童顔で幼い少女めいた白皙の頬と、黒目がちな大きな瞳。


サラサラと揺れている、癖のないストレートの長い銀色の髪。


彼女の超能力(ちから)を象徴する、美しい髪の色以外、


まるで鏡を見ているように、自分と同じ姿をしたその少女が誰なのか、


優花は、もう、『知っていた』。


彼女は、もう一人の自分。


パラレルワールドで、若くしてその命を散らした、優花の分身。


「優花……さん」


優花の呼び声に、彼女はけぶるような笑みを浮かべる。


『優花ちゃん、ごめんね。また、あなたを巻き込んでしまったね』


申し訳なさそうに瞳を揺らす彼女に、『ううん』と頭を振る。