【黄昏の記憶】~ファースト・キスは封印の味~



優花と、晃一郎と、玲子。


突然の珍客来訪に、少し驚いたように目を見張ったあと、リュウは、いつものように優しい笑顔で優花を迎えてくれた。


初対面のときからそうだったが、


この人の笑顔は、本当に天使のようだと、優花は思う。


見ていると、守られているようで、ほっとするのだ。


同じ碧い瞳なのに、さっき出会った黒田女史のガラス球めいた冷たい目とはまるで違う、


すべてを包み込むような、深い海を思わせるディープ・ブルーの瞳は、どこまでも優しい光をたたえている。


彼が、晃一郎とは違う意味で、女性に人気があるのも分かる気がした。


「おやおや。今日は、珍しい人たちが随員だね、優花ちゃん」


「うるせー。誰が、随員だ誰が。それが久しぶりに会う親友に対する言葉か? ESPカウンセラーとも思えない配慮のない応対だな、タキモト先生」


「ボクの患者は、優花ちゃんだけだからね。君に配慮する必要は感じないな、御堂先生」