【黄昏の記憶】~ファースト・キスは封印の味~


この世界での超能力の覚醒は、五、六歳で、そのほとんどが幼児期に見られ、その際、発熱やケイレンなどの症状が現れる。


これは、一過性の軽微なものがほとんどで、


大抵は、脳がその急激な過負荷に耐え切れずに起こる、『知恵熱』のようなもので、大げさに心配するほどのことではないが、


まれに、意識障害や身体麻痺などの重篤な症状が現れることもある。


この症状は個人差があり、一概にこういう症状だから超能力が覚醒する、というわけではないらしい。


ただ、ひとつだけ、共通した症状が見られる。


それが、『髪色の変化』だ。


通常は、色素の明度が高いほど、その能力が高いとされている。


一番多いのが、『brown・茶髪』で、玲子のように、テレパシーでの会話が可能な、テレパシストがこれに該当する。


次に、『Red・赤毛』、
『Gold・金髪』、
『Silver・銀髪』と、その能力は強まり、


最高の能力を持つのが、『White・白髪』であるとされているが、


実際、この能力の証としての『白い髪』を持つ人間が存在するか否かの情報は開示されておらず、あくまで憶測の域をでない。