【黄昏の記憶】~ファースト・キスは封印の味~


そもそも、晃一郎は特Aランクの超能力者で、玲子にしてもFランクとはいえ、立派なテレパシスト。


今は、二人の方が自分の力を使って優花の思考を読まないようにしてくれているが、


その気になれば、自分で思考のブロックができない優花の考えていることなど、簡単に読めてしまうのだ。


うわー、うわー、どうしよう。


焦れば焦るほど、鼓動は早まり、頬は上気する。


な、何か、別の話題ふらなくちゃ。


「え~~と、超能力の覚醒期って?」


忙しなく考えを巡らせた末、優花が選んだのは、先刻晃一郎がもらした呟きのフレーズだった。


髪色がどうのとか言っていたが、少しばかり、興味を惹かれたのも事実だ。


「あ、それなら、アタシが説明してあげるよ」


ゴホン、と


一つ咳払いをした後、玲子が説明してくれた話を要約すると、こういうものだった。