【黄昏の記憶】~ファースト・キスは封印の味~


自分なら、どうしただろうか?


もし、自分が死のうとしているとき、


私なら、どうする?


優花は、自分に問いかけてみた。


彼女のように、いくら自分のイレギュラー体でも、しょせん赤の他人のために、すべてをかけられる?


それとも――。


分からない。


たぶん、その状況に、その立場になってみなければ、答えの出るものではないのかもしれない。


だれしも、


窮地に立った時の自分の本性など、分かるはずがないのだから。


――でも、この人は、私のために、そのすべてをかけてくれたんだ。


優花は、ぎゅっと、唇をかみしめた。