――信じられない。
「だって、ESPカードが全部外れるだけの、厄介ではた迷惑な力しかないのに?」
『大丈夫よ。力の覚醒し始めは、だれもそんなものだから。でも――』
不意に、
ゆらりと、
彼女の姿が、蜃気楼のように揺らいで、声が途切れてしまった。
――え? うそっ。
「優花さん!?」
そのまま、消えてしまいそうな不安に駆られて、優花は思わず彼女の名を叫んだ。
その声に反応するように、彼女の姿が鮮明になる。
『う~~ん。やっぱり、もうエネルギー不足かしらね』
まるで、それが些細なことのように、彼女は微笑みさえ浮かべて薄い肩をすくめる。
精神体である彼女のエネルギーが切れるとき、
それは、すべての消滅。
すなわち、
本当の『死』を意味するのに。



