【黄昏の記憶】~ファースト・キスは封印の味~



「ESP増幅能力を持った、助っ人……?」


優花は、呆然とつぶやいた。


『そう、とても可愛らしい、そして、かなり強力な助っ人』


何かを思い出したように、目元を楽しげに緩ませる彼女を呆然とみやり、


優花は、懸命に、自分の記憶の糸を辿った。


晃一郎に、鈴木博士。


それに、玲子にリュウ。


看護師や内科の女医にも面識はあるが、イレギュラー発覚の恐れがあるため、個人的な話は晃一郎から堅く禁じられているから、親しくはない。


この世界に来てから、優花が関わった人間は、さほど多くはなかった。


――それとも、まだ出会っていない人なの?


『心配しなくても、すぐに会えるわ。あなたの力が覚醒しはじめたおかげで、私がこうして出てこられたようにね』


「え?」


覚醒しはじめた?


私の、力?


って、


「ええええっ、うそっ!?」