――え?
視界をさえぎったのは、一面の金色。
優花の顔に、サラサラと、落ちかかる柔らかい髪の感触が走る。
身体全体にかかっている重みの正体は、晃一郎だ。
なぜか、晃一郎の頭が自分の肩口に、どっかりと、乗っかっている。
――ええええっ、何っ?
何ごとーーーっ!?
「晃ちゃん!?」
悲鳴に近い声で名前を呼んでみるも、無反応。
すぐ目の前にある晃一郎の表情は、金色の頭髪にさえぎられて、確認できない。
いったい何が起こったのか理解できないまま、優花はパニクりながらも、更に倒れこんでくる晃一郎の身体を押し戻そうと、必死にふんばった。
が――、
上背のある晃一郎の体重を、小柄な優花が支えきれるはずもなく、
そのままドサリと、ソファーの肘掛け部分へ、背中から倒れこんでしまった。



