【黄昏の記憶】~ファースト・キスは封印の味~


指の先まで心臓になってしまったかのように、どきどきと激しく拍動している。


もうこれ以上は、きっと耐えられない。


そんな優花に追い討ちを掛けるように、晃一郎は、更なる爆弾発言を投下した。


「じゃ、目、閉じて?」


は、は、はいっ!?


もうだめだ、


これ以上は、無理、無理、無理っ!


「め、目って、何で、目なんか閉じるのっ!?」


身体に帯びた熱に耐え切れず、


優花は、素っ頓狂な声で疑問を質問に変えて、晃一郎に投げつけた。


「何でって、ESPのイメージ伝達訓練のためだけど?」


晃一郎は、イタズラ小僧めいた瞳でそういうと、喉の奥でクスリと笑う。


これは、ぜったい、優花の脳内妄想反応を全部分かっていて、やっている。


優花はそう確信したが、


それを言うと深い墓穴を掘りそうだと判断し、


どうにか口に出さずに飲み込んで、なかばやけ気味に、ぎゅっと目を瞑った。