心にぽっかり穴が開いたようだった。 哀がいなくなった以外、何も変わらないはずなのに、大きな穴が開いていた。 こんなにも哀といるのが生活の1部になっていたなんて、思いもよらなかった。 そんな俺を心配そうに純が見ていることにも気付いた。 純は何も言わない。 ただ、見てるだけ。 だから俺も、何も言わなかった。