君だけを……。




そんなんで納得出来るわけがない。


俺は、離れてても好きでいる自信あるのに。



俺はこの時、自分が素直に気持ちを伝えていなかったことなんて、頭から離れていた。



哀の居場所が知りたくて、純に聞いた。


哀の親友である純なら、転校話しも前もって聞いていただろうから。




「何で哀の居場所知りたいの?」




睨み付けるような目で、純は聞いた。


こんなところで嘘を吐いてる場合じゃないと思い、素直に言った。




「哀が、好きだから」