始まりが普通とは違った私たちだけど、やっと想いが通じ合った。 そんな幸せを噛み締めながら、なぜか直樹の家に来た。 就職は地元に決まったとは言え、卒業式があるから大学へ戻らないといけない。 今回は、成人式を含めた連休中は滞在する予定だった。 その間、純ちゃんちで泊まるはずだったのに、それを知った直樹があっさり言った。 「うちに泊まればいいじゃん」 私は思わずそれに頷き、直樹の家に来た。