君だけを……。




その年末年始の休みに純が、話しがあると言って来た。


そう言った時、いつになく真剣な声だった。


だから内容が気になり、会った。



久しぶりに夕食を共に過ごした。




「話しって、何?」




ある程度ご飯を食べてから、俺が切り出した。



この前の声同様、純は真剣な眼差しだった。




「ねぇ、正直に答えてね」




俺の目を、真っ直ぐに見て言う。


そして、1つ息を吐き、続ける。




「直樹は今でも、哀のこと、好き?」