「何してんだよ」
「い、今のは私の過失じゃないでしょう!? 風が悪いのよ、風が!!」
奈緒が顔を紅潮させてそう半ば怒鳴り声のような声をあげている時だった。
「ねーちゃん、おおきに。朝からええもん見せてもろたわ」
不意に前方から関西弁を話す男の声。
二人がその声の主の姿を確認するのにそう時間はかからなかった。
そこにいたのは季節はまだ春だというのに黒いタンクトップを着用しており、頭には何故か太陽柄のバンダナを巻き、手には先にいくつも重りがつけられたバットが握られていた。
そのバンダナ男は二人と目が合うとにこにこしながら手を振った。
汗を流しながら手を振るその姿はいやに爽やかである。
「ち、ちょっと!! 人のスカートの中見て何でニコニコしながら手を振ってるのよ!?」
奈緒の顔がさらに赤くなった。
だが、そんなことはよそにバンダナ男を見た途端、奈月の動きは止まっていた。
彼にどうやら心当たりがあるような、そんな面持ちである。
「い、今のは私の過失じゃないでしょう!? 風が悪いのよ、風が!!」
奈緒が顔を紅潮させてそう半ば怒鳴り声のような声をあげている時だった。
「ねーちゃん、おおきに。朝からええもん見せてもろたわ」
不意に前方から関西弁を話す男の声。
二人がその声の主の姿を確認するのにそう時間はかからなかった。
そこにいたのは季節はまだ春だというのに黒いタンクトップを着用しており、頭には何故か太陽柄のバンダナを巻き、手には先にいくつも重りがつけられたバットが握られていた。
そのバンダナ男は二人と目が合うとにこにこしながら手を振った。
汗を流しながら手を振るその姿はいやに爽やかである。
「ち、ちょっと!! 人のスカートの中見て何でニコニコしながら手を振ってるのよ!?」
奈緒の顔がさらに赤くなった。
だが、そんなことはよそにバンダナ男を見た途端、奈月の動きは止まっていた。
彼にどうやら心当たりがあるような、そんな面持ちである。

