『短編』恋するハーモニー



すると廉は、


「だけど、これ、結露が乾いた後も、少し跡が残っちゃうんだよ」


と言ってにんまり笑った。


「うそ!」


慌てている七海をよそに、


「これも、ほんと」


と言って、にやりとした。


七海が慌ててその文字を消そうと手を伸ばすと、廉はその手首をつかんでそれを阻止した。


「あ」


廉は七海の手首をつかんだまま、窓の外を見上げた。