『短編』恋するハーモニー



廉は七海の手首を引いて自分の方に抱き寄せ、


「ごめん。こうしたかったから……」


と彼女の耳元で囁いた。


突然の出来事に、七海の体は固まってしまった。


「うそ……」


廉の腕の中で消え入りそうな声でそう呟くと、


「これは、うそじゃない」


と囁いて、力強く抱きしめた。


廉の鼓動が聞こえた。


私の鼓動も伝わってるのかな。


この早い鼓動が伝わってしまってるのかな。