間違いない、アイツだ。
根拠はないけど、間違いなくアイツだ。
「芦原は・・・あぁ、この真ん中の列の一番うしろな」
「はい」
え・・・俺のとなり!?
マジか!?
せんせー、あざっす!!!!
「あの・・・よろしくね?」
「え・・・あぁ、おぅ・・・よろしく」
あー、何しゃべっていいか分っかんねぇ!!!
俺が頭を抱えてると、担任が言った。
「芦原、見れば分かると思うけど、隣のヤツは基本授業出ないから学業に支障はないだろう。なぁハルキ?」
・・・。
あーーーーーー!!!!!
いらねーこと言わなくていいんだよ!!!
何でそういうよろしくないことばっかり言うかなぁ。
そんなこと言ったら、幻滅されちゃうじゃねぇかよ・・・。
様子が気になって、となりに座る芦原を見た。
「はは、大丈夫ですよ。こういう人いたほうがいいじゃないですか!」
芦原は笑顔で言った。
俺は一瞬で、芦原の虜になった。