5年後、春。
「おーい、ハル!!俺んちで飲もうぜ~」
「ユースケ、昼から飲むのか?」
「今日は昼から夕方までにすっからさぁ~」
「・・・ったく、しゃーねぇなぁ」
「ひゃっほーい!!飲むぞ!!」
俺、無事大学卒業しました。
近所じゃ有名なS大の文学部。
高3の半ばくらいから必死に勉強を始めた。
もちろん、ミカとユースケと一緒に。
ありがたいことに、第一志望合格、ユースケ付きで。
でも、ミカとは離れてしまった。
離れてしまったけど、そのほうがいいのかも知れない。
もし、ミカが俺の目に入る位置にいるとして・・・
俺は多分、ミカから抜け出せなくなる。
だから、これでよかったんだ。
一応、アドレスだけはあるから。