「そんなことがあったんだ・・・」
「あやまったほうがいいよなぁ」
またため息をつく。
ミカは俺の話を聞いて、何か考え事をしているようだ。
しばらくして、口を開いた。
「ハルは悪くないよ。友達が些細なことを気にするのは当たり前だよ!それにね・・・」
「え、それに・・・?」
ミカは柔らかくほほえんで言った。
「ユースケくんは照れてたんじゃないの?自分の彼女の名前を聞かれてさ。それでムキになったんだと思うよ?」
そうか・・・やっぱりユースケのオンナか。
そういえば、顔が赤かった気がする。
・・・顔?
俺は新しいことを思い出した。
「あのさ、俺が最初に〝そのオンナ誰?〟って聞いたとき、ユースケの顔が一瞬だったけど曇った気がしたんだ。何かそれが気がかりで・・・」
あの時の表情は今でも忘れられない。
ずっと一緒にいて、一度も見たことないから・・・。
ミカは、俺をみて笑っていった。
「大丈夫だって!きっと明日にはいつものユースケくんに戻ってると思うよ!」
「だよな!」
どうか・・・戻っていますように。
そう信じて、俺らは屋上を出た。


