「おはよ、ハル」
「おぉ、ユースケ! はよ。つか今年もよろしく」
「あったりめぇだろ!お前にゃ俺が必須だかんな!」
「うっせ」
俺は、水野 春輝。
最近、18になったばかりの高校3年だ。
今日は始業式。
俺ら3年にとっては最後のクラス替え。
苦手なヤツもいるけど、俺にはユースケさえいてくれればそれで十分だな。
「ハル、お前オンナいたっけ?」
「んぁ?いねーけど?」
「作れよ~、おもしろくねぇなぁ」
俺だってほしいんだよ!!
でも相手がいねぇから仕方なくね?
「紹介すっからさぁ~」
「いいよ、別に。俺、面識のあるヤツしかうけつけねぇから」
「いや、紹介したら面識アリっつー域に入るんじゃねぇの?」
あのさ・・・そういう意味じゃなくて・・・。
俺は単に、自分で見つけたいだけ。
誰かの手を借りて、オンナを作るってのは・・・
あんま好きじゃないんだな。
ユースケには悪ぃけど。