僕はベッドの上で丸くなっていた。 杏は食器を洗ってる。 ……どうしよ? 少しだけ心に不安が広がった。 「……コウ?」 「あれ?杏。早かったね。」 杏は僕の言葉を聞き、ゆっくりと微笑んだ。 ……いつもの笑顔だ。 「ちょっと聞いてほしい話があるの。」 「……うん。」 杏はそう言って僕の隣に座った。