あたしは、
やっと気付いた。


大事な人が死んで、
やっと気付いた。




あたしは、色んな人にウソをついた。
ほなみにも、自分にも、翔平にも…



本当は、あまりほなみを憎んではいなかった。
一瞬、裏切られたと感じ、
その一時的な感情だけでほなみに復讐と称したことをし、
傷つけ、最終的に死まで追いやった。



自分は、感情を失ったのではない。
自分から、押し殺したのだ。



翔平には、
「ほなみに裏切られた」と言った。
でも、裏切られたのではない。
本当のことを言ってくれたほなみを、
あたしが裏切ったのだ。




最低だ。

ほなみじゃなくて、あたしみたいな
最低な人間が死ねばいいんだ。




自己嫌悪に陥った。



そんなとき、翔平があたしのそばに居た。
なにも言わず、ただただ見守ってくれた。


それは、暖かいけど、残酷なもので…