自分を責め続ける毎日。
それでも、お店には出なきゃいけない。あと1/3で愛那の入院費は貯まる。
愛那に会いにいっても、心配されるくらい私の気持ちは沈んでいた。
また躁と鬱を繰り返すようになる。

泣き過ぎて赤く腫れている力のない瞳を、店の皆も指名の常連客も心配してくれた。
何か言われる度、「大丈夫」と答える私。
最近はこの「大丈夫」が口癖のようになっていた。

順当に店での売上を上げていき、ナンバークラスに入る勢いでキャバ嬢として成功しはじめていた私に、店長も気を遣ってくれる。
「真侑さん、指名がない時間は休憩に入っても良いですよ」
そう勧めてくれたが、私は休むより忙しく動いてる方が気が紛れた。
「大丈夫。大丈夫ですから」
答えた途端、ふらついて店長に支えられる。
「何、言ってるんですか!ちっとも大丈夫じゃないじゃないですか!」
その少し荒い声に私はまた涙が出てしまった。
「す、すまない。怒ったわけじゃ・・・」
「分かってます。心配してくれてるんですよね」
それ以来、何かと店長は私に声をかけて、話をするようになった。