シュアは一人で勝手に喋る。

「なのにレーヴの奴、ちっとも自覚がないんです。いつもみたいに緊張感なく教室で居眠りしてて、僕が起こしに行くまで放課後まで平気で一人寝てるんです…こないだなんて、教室で一人になってもずっと寝てたんですよ?クラスメイトも誰か起こしてやればいいのに」

「まぁあの子起こすんは命の危険伴うさかいな」

苦笑いする琉。

「レーヴ、全然狙われるかもしれないって思っていないらしくて…『何かあってもシュアがいるから平気』とか、夢見心地な表情で言ったりして…」

「ふんふん、それは…」

琉は急に、シュアの頬を両手で摘んで引っ張る!

「ひでででで!琉せんぴゃいっ?」

「自分相談言うて、結局ノロケ話したいだけちゃうんかっ!」