夕城邸。
「あ、龍娘先生いらっしゃい。『ベストカップル賞』優勝おめでとう」
翡翠の出来た女房、こはくが満面の笑みで出迎える。
「ここここここ、こはく、それを言うな!」
チャイナドレスと互角の赤面を見せる龍娘。
「遅かったね」
「ああ、お前の亭主が中華だと早々に言わなかったせいだ。知っていればこんな遅刻などしなかったものを」
「どこまでも口が悪いな龍娘。貴様に食わせる麻婆豆腐はない」
川蝉を一寸抜きかける翡翠に。
「まぁまぁ、小さい事を言っていると武士としての度量が知れますよ?」
「そうスよ…まぁ表で喧嘩しててもいいスよ?…俺らで料理は平らげますから」
毒舌教師と保険医が口々に言う。
既に並べられた中華の三分の一は片付けてしまっている。
彼ら二人と。
「何だ来たのか龍娘先生、別に来なくても良かったのに…某幽霊とイチャついてりゃよかったじゃねぇか」
天神学園社会科教師世界史担当の、早川 虎次郎(はやかわ こじろう)によって。
「あ、龍娘先生いらっしゃい。『ベストカップル賞』優勝おめでとう」
翡翠の出来た女房、こはくが満面の笑みで出迎える。
「ここここここ、こはく、それを言うな!」
チャイナドレスと互角の赤面を見せる龍娘。
「遅かったね」
「ああ、お前の亭主が中華だと早々に言わなかったせいだ。知っていればこんな遅刻などしなかったものを」
「どこまでも口が悪いな龍娘。貴様に食わせる麻婆豆腐はない」
川蝉を一寸抜きかける翡翠に。
「まぁまぁ、小さい事を言っていると武士としての度量が知れますよ?」
「そうスよ…まぁ表で喧嘩しててもいいスよ?…俺らで料理は平らげますから」
毒舌教師と保険医が口々に言う。
既に並べられた中華の三分の一は片付けてしまっている。
彼ら二人と。
「何だ来たのか龍娘先生、別に来なくても良かったのに…某幽霊とイチャついてりゃよかったじゃねぇか」
天神学園社会科教師世界史担当の、早川 虎次郎(はやかわ こじろう)によって。


