そうやって隠れて翡翠の姿を見つめる琉を。

「!?」

パシャッと撮影する音。

振り向くと。

「際どいアングルからの写メ成功ぉ」

そこには相良 麗が携帯片手に立っていた。

特徴的な鬼太郎ヘアの前髪をパサッと掻き揚げた彼は。

「何撮ってんねん!」

「はふんっ!」

琉の回し蹴りを顔面に食らう!

「毎回毎回お前キモいねん相良!か弱い乙女を盗撮て、どんだけ変態やねん!」

「君か弱くないじゃないか…」