陽斗がそう思ってたことがすごくショックだった。 「……わたしは……二人が同じだなんて思ったことない。優斗は優斗。陽斗は陽斗でしょ? 全然違うよ? 何でそういう言い方するの?」 本人たちが一番そう言われるのがイヤなくせに……。 一卵性の双子だから、見分けがつかないのも事実。 だからか、おばさんはあえて二人に違う服を着せたり、違う髪形にしてみたり……。 ちゃんと優斗と陽斗の個性を大事にしてた。 だって、二人で一人じゃない。 一人一人の人間だもん。