[あっつー‥。] 太陽と離れてから3回目の夏。 あたしの隣は空っぽのままだ。 [あの、これ落としましたよっ] はぁはぁと肩で息をしながら そう言う彼の手にはあたしのお財布が。 [すみませんっ、ありがとうございます] あー、もう 本当バカだ。 お財布を落とすなんてバカすぎる。