「走るぞ!!」 あたしの手を引き、走り出す。 「あー!楓!!」 後ろで胡桃の声がした。 バレてるじゃない......。 手を引かれてやってきたのは 普段使われていない旧校舎。 「って、もう手離しなさいよ!」 そう言って、あたしは手を振り払った。 「......チッ......。」