佐々木亜美、高2。


不良とは全く縁のない、見た目も中身も真面目なあたし。


そんなあたしの周りにいるのは、もちろん九条くんとは正反対の真面目なグループ。


当然うちのグループで、九条龍のウケは悪く……。


「文化祭の投票って、また九条くんがダントツなのかな」


「去年はそうだったもんね。カッコいいのは認めるけど、彼氏ってどーなの!?」


音楽室に移動しながら、あたしのグループの女子が騒ぐ。