「おっ!亜美ちゃんの隣空いてるじゃん。ラッキー」


やっぱりというか、想像した通り、九条くんの友達。


「亜美ちゃん、あれから眼鏡取ってんじゃん。やっぱその方がいーって」


「そう……かな」


授業中は前の方の席だから、なんとか見える。


だけど、文字が小さかったりすると、たまに不便に思う。


「亜美ちゃん、今日またあてられたら俺が代わりに歌うから」


「いいよ、そんなの……」


九条くんの友達、やたらとあたしに話しかけてくる。