「も~いいです~。あんたらの間にあたしが入る隙がないってことぐらい、知ってるから。


九条くん、亜美ちゃんが思うより、本当にいつも亜美ちゃんのこと考えてるよ」


「えっ……そうなの?」


「そうだよ。さ~、ノロけはまた今度聞くから!さっさと行きなって。もう、とっくに15時過ぎてるよ?」


和香ちゃんに言われ時計を確認すると、本当に15時を過ぎていた。






うわっ、大変!!急がなきゃ。


あたしは和香ちゃんに何度もお礼を言って、


コンテストが開催されている体育館へと、猛ダッシュした。