「良かっただぁ!?テメーもフザケてんのか?」


怒って掴みかかってきそうだったから、あたしは咄嗟に、身を縮こまらせた。


「キャーッ、そういう意味じゃないの。ごめんなさい、ごめんなさいっ!!」


必死で謝ったら、掴みかかってこなかった。


……さすが、ヤンキー。


普段はチャラいのに、怒ったら……怖い


「まあな。九条は言い訳しないヤツだからな。そういうこと、亜美ちゃんには全く話してないんだろーな」


「……うん。全然、知らなかった。元カノとも、別れるって聞いただけで」