あたしが目立たなくなるのと比例するように、


九条くんとの距離はどんどん開いていった。


だけど、あたしはそれでよかったんだよね。


目立つのは嫌だったし、人の注目を浴びるのが苦手。


あたしの代わりって言ったら変だけど、


みんなに注目を浴びて、キラキラしてる九条くんを見てるのが好きだった。


あたし、そういう九条くんを見てるのが好きだったんだもん。