「約束するのにも、人前で会うの嫌がるかなーと思って、コトヅテ頼んだ」


「そうなの!?」


あれって、あたしが気にしてると思って、とってくれた行動だったんだ!?


「メールでもいっかなと思ったけど。俺のメール怖いらしーから」


「怖い!?」


「そ。必要事項しか入れねーから、文短いし、よく言われる」


「そんなことないよ?九条くんから来たメール、楽しそうだったし……」


そう言いながら、数日前にもらったメールの文面を思い出してみる。


絵文字がたくさん入ってて、デコデコな……。


「あれなー、かなり無理してた。張り切りすぎて、見返してハズくてさ。二度とやるかって思ったし」


九条くんは照れ臭そうにそう呟いてる。


そうだったんだ、無理して頑張ってくれてたんだ……。