彼氏にしたい男子No.1~最強ヤンキーに愛されて

「あたし、教室に戻ろうかな……」


てっきり、俺もって言ってくれると思ってたら。


「そっか。じゃ、先に行っていーよ」


って言われてしまった。


「うん……」


なんだか、気まずい。


あたしはそのまま下駄箱を離れた。


角を曲がるときに振り返ったら、もうそこに九条くんはいなかった。


あれっ、いなくなっちゃった。


……単にあたしと戻りたくなかっただけなのかな。


そう思うと、余計に胸がザワつく。


キス拒否したし、和香ちゃんのことも出して、呆れた顔されたもんね……。


しかも、そのあとほとんど会話なかったし。