彼氏にしたい男子No.1~最強ヤンキーに愛されて

「……あーあ。俺、自分で墓穴掘ったな」


ボソッと呟くと、九条くんはそのまま立ち上がろうとした。


「あっ!」


グッと手元が引っ張られる。


そうだ。あたし、九条くんのシャツのボタンつけてる最中だったんだっけ。


すっかり忘れてたよ……。


「待って、あと少しで終わるから」


「ん……」


そのあとは沈黙……。


九条くんは俯いたまま、何も話さなくなってしまった。


あたしも、自分からする話題も見つからなくって。






「ハイ、できたよ」


「サンキュ……」


そして、また沈黙。


……どうしよう、話が続かない。