フフッ、バイバイだって。


そんなの言いそうにないから、なんかカワイイ。


九条くんの背中が見えなくなるまで、ずっとその姿を見つめていた。


今までは、遠くから見てるだけだった。


その九条くんと、これからは一緒にいられるんだよね……。


一緒に帰れた嬉しさと、二度も抱きしめられた恥ずかしさとで、あたしはまだ少し興奮していた。


九条くんと一緒にいるだけでドキドキする。


この状態に、いつか慣れるときがくるのかな……。





明日からまた学校であたしたちの噂をされるだろうけど、頑張ろう。


九条くんにふさわしい女の子になって、みんなに認められたいよ。