彼氏にしたい男子No.1~最強ヤンキーに愛されて

「あ、じゃあまたあたしの説明が下手なんだ。本当は、すごくいい子なんだよ。

多分、あたしが和香ちゃんをイライラさせてるの……」


また思い出して目線を足元へ落とすと、九条くんがあたしをギュッと抱きしめてきた。






「く、九条くん!?」


「もぉ、帰るから……しばらくこのままでいさせて」


九条くんは切なそうな声を出して、あたしを力強く抱きしめる。


さっきは、触れてはいけないものに触れるような、そんな優しい抱き方だったけど、今度は違う。


胸と胸が九条くんと密着して、押しつぶされちゃうんじゃないかってぐらい、キツく、強く抱きしめられていた。