彼氏にしたい男子No.1~最強ヤンキーに愛されて

「なんでかな……。あたしにないもの持ってるから……惹かれたの」


和香ちゃんと出会ったのは、高校の入学式だった。


同じクラスになって、誰と友達になろうか戸惑ってたとき、一緒に行動しようって誘ってくれて。


いつもハキハキしてて、明るくて、何でもそつなくできる和香ちゃんが羨ましかった。


あたしの憧れ……だったかも。


「惹かれたとか、女ってわかってても妬けるんだけど」


「……へっ?」


「あー……ヤバい。またイライラしてきた。そいつに俺から話つけてやろっか。亜美に嫌がらせすんなって」


「ダメだよ!?九条くんが言ったら、ただの脅しになっちゃう」


「どーいう意味だよ、それ」


九条くんは苦笑いすると、あたしの頭をポカッとたたく。