彼氏にしたい男子No.1~最強ヤンキーに愛されて

「一緒に帰る?」


「えっ、あ……九条くん」


気づけばいつの間にか、九条くんがすぐ側に立っていた。


「キャー、あたしたち邪魔かな。先に帰ってるね」


和香ちゃんについていかなかったグループのメンバーが、冷やかしながら帰ってくのをあたしはボーッと見ていた。






「……大丈夫?何か元気ないけど」


「うん、平気……」


九条くんと一緒にいるのに、テンション上がらない。


恋愛がうまくいったら、和香ちゃんと仲が悪くなるなんて……。


「……さっきのあいつ、いつも思うけど気ぃ強いよな。なんか昔のお前見てるみたいなんだけど」


そう言って九条くんが笑う。