彼氏にしたい男子No.1~最強ヤンキーに愛されて

あたしと和香ちゃんとのことには触れず、九条くんはあたしを見つめてフッと笑った。


……その笑顔と気遣いに癒され、ポーッとなってしまう。


「あーっ、亜美ちゃん。九条なんかやめて俺を……」


「テメーは、引っ込んでろって」


突然出てきた九条くんの友達を、九条くんは、肘鉄をしてあたしから遠ざける。


そしてそのまま、肩を組んで音楽室に入って行った。


「……初めて近くで見た」


……へっ?


あたしの側にいた友達が、ホウッとため息を漏らす。